老人への理解
老人は自己実現の達成を望む気持ちが強く、自立的な生活ができるだけ可能となるよう配慮していくことは大切です。
しかし心身の働きには変化が生じますから、活動が無理にならぬよう調整していく必要もあります。
そして、本人の意志で隠退したいときには隠退できる条件を整えることが大切。
本人が隠退の意志を現していないのにほかから強制して活動をやめさせることは、活動理論の立場から望ましくないことと言えます。
老人が自分の老性を自覚し、みずから活動量を変え、やがては自発的に隠退していくことが理想ですが、必ずしもそういかないことがあります。
老人の中には、「老い」を拒否し、弱者と見られないように若さを装う生活態度をとったり、活動を無理に続ける人も少なくないからです。
老いを拒否する感情の背景には、老いを無価値なものと見なす考え方があると推測されます。
社会全体がそのような価値観を持っていることが、やむなく老人をそうさせているとも言えましょう。